かみや園+

お茶のことや日々のこと

これまでのこと〜砂子原その3〜

そこからは毎シーズン茶刈りをお手伝いさせていただいています。

春の新茶と秋の番茶。

砂子原には2つ茶畑があります。(どちらも大きい)

1つは最初に訪れた5haの茶畑。もう1つもう少し山手にも。5haまでには行きませんが、そこもなかなかの広さ。ただこちらは平坦な畑なので、とても刈りやすい畑です^_^

5haの方は、山!なので、なかなかの急斜面です。

全盛期は30人くらい作業をする方もいたようですが、今は10人もいないくらいでやっています。

山の畑は無肥料無農薬。奥の畑は有機肥料を撒いています。

 

急に手伝いたいと言ってやって来た私ですが、謎な私を快く受け入れてくださいまして、4年経ってだいぶみなさんとも馴染んで、楽しくやっています♪

 

Instagramなどでは、ちょこちょこ誰かが登場したりしていますが、今年はすえこさんとたけのこ掘り(本気のやつ)に行ったり、去年からは加藤さんの実験茶のパッケージを一緒に作ったり、個人的にも付き合いが深まったりしています。

なんだかwoodjobみたいな映画が撮れそうな楽しい日々を送っています◎

 

しかしやはりやりにくいところはだんだんと茶刈りもしなくなり(なかなか手が回らない)、荒れてきているところもちらほらあります。

使わないところ使っていいよと仰ってもらえて、手摘み手揉み発酵茶を作っています。が、手摘みだと、有効的に使えているか…という感じなのですが…。

 

砂子原の番茶を使って、野草番茶、煎茶を使ってハーブ緑茶などを作っています^_^

かみや園+としてもですが、それを通して砂子原のお茶や魅力も伝えたいという思いでやっています。

砂子原のことを書こうと思いながら書き始めましたが、前半自分の今までが中心になってしまい、、、どう書けばいいやら状態になってしまいました…文章力構成力のなさ…!

 

砂子原のお茶はなにか特別というわけではありません。品評会に出して賞を獲るとか、そういうのでもありません。(←美味しくないという意味ではありません!)

地域の人が作り、地域の人がずっと飲んできたお茶です🍵

茶畑作業の時は10時と15時にみんなでお茶休憩をします。もちろん砂子原のお茶を飲みながら。

砂子原のお茶、とてもほっとして美味しいです✨

今年は小分けパックをかみや園+で作ろうと思っています。試されて、気に入られたら是非砂子原のお茶を買ってください◎

ブログでも色々書こうと思いますが、Instagramにも砂子原のひとたちや日々のことを綴ったりしていますので、是非その空気や雰囲気、もお茶と共に感じながら飲んでいただけたらと思っています^_^

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これまでのこと〜砂子原〜その2

前回の続きです。

 

当時京都の住宅街に住んでいた私。

野草を探すのに一苦労でした。奈良で採取したり、野草料理教室で行った場所に採りに行ったり。とにかく集めるのがとても大変でした。

その頃から実家のある島根に行くのはどうかな…という考えが。

しかし、ずっと関西圏の都会暮らしの旦那がなかなか田舎暮らしにうんとは言ってくれず…。

環境問題への関心から、食べ物へと関心が濃厚(もちろん1番はお茶)になっていた私は農産物の流通などのことも知りたい、という気持ちもあり、パタゴニアと掛け持ちで坂ノ途中で働くことに。

100年続く農業を、を掲げたこの会社、美味しい野菜を扱っているのはもちろんですが、なにより社風がとてもよかった。とても居心地のいい、本当に働いている人たちが人間的にも、そしてイキイキしていてとてもよい会社でした◎

社長の小野さんがこれまたキレ者。年下だけど、ほんとすごい人です…!若い子の多い会社でしたが、それぞれが新しいことにもチャレンジできる社風で、いろんな提案があったり実践したり、とにかくおもしろい会社でした。

1年という短い間だったので、私は特になにか出来たわけではないのですが、この会社で働けたことは本当によかったなぁと思います。

そんなこんなで、その間も旦那を説得し、最終結構強引に移住を決めます(笑)。

出身は出雲。当初は出雲で考えていました。が、雲南市の方と出会います。私のやりたいことであれば2年間の助成金が使える、という話もあり、雲南市の移住体験プログラムに申し込みます。

同じ島根、しかもお隣の市、ですが高校まで島根という私は雲南市に行ったことがありませんでした。

実家は出雲の街中。野草採取がすぐ出来る、という環境ではありませんでした。比べて雲南市。野草の宝庫!

そして、お茶が作りたいという私を市役所の職員さんが、砂子原茶業組合へと連れて行ってくれたのです。(やっと出てきました…笑)

なかなか古い茶工場、でもなんだかいいなと思いました。

そして連れて行かれた茶畑。とにかく広い!(5ha)

ここは除草剤も撒いとらんけん、と砂子原の渡部さん。

なんと…!私そういうところ探してたんです!と食い気味に。

よければまた来たい、というようなことを言ったと思います。

最初は1人で小さい茶畑を借りてやろうか、なんて思いもあったのですが、1人で…というのは奈良の茶園などでの経験でなかなか大変だなぁという思いもあり、砂子原は昔は人もたくさんいたけれど、今は高齢化もして人も少ないというお話も伺い、それから京都に帰っても砂子原のことが気になっていました。

実はもう一つお茶屋さんに連れて行っていただいて、そこは色々と新しいことにも挑戦されていて、勉強になるなと思ったのですが、なんだかあのほっとする空間だったり、渡部さんとお話しした感じだったり、京都に戻ってからも砂子原で一緒にお茶作り出来ないかなぁとずっとぼんやり思っていました。

移住や助成金のことがトントン拍子で決まり、雲南市に住むことになりました。

そして、砂子原を紹介してくれた市役所の職員さんに、砂子原で手伝いたい旨を相談します。

すると、渡部さんも気にされてた、とのこと…!

というわけで、新茶の季節からお手伝いさせていただくことになったのです。

 

長い…!すみません。

もう少し続きます^_^

続きはまた後日。

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これまでのこと〜砂子原〜

Instagramで砂子原のことも書きたい、と言いつつ日が経ってしまいました💦

疲れなのか朝夕と昼間の気温差なのか、どちらもか、少し体調を崩してしまい、この2日は学童もお休みして静養しています。(昨日の朝は茶を揉んだりしてましたが)

ちょうど雨予報ということもあり、ゆっくりしております。

とは言えやることは山積み…気持ちばかりが焦る日々。

 

さて表題。

改めて今までのことなど書いてみようかなと。

私は出雲の小さなお茶屋で生まれました。(農家ではなく茶問屋です)お茶はずっと身近にありつつ、全く興味もないまま大人になりました。

まさに経歴散らかし系な私。

昔から絵が好きで、高校卒業後は大阪の美術の専門学校のイラスト学科に進みました。その後古着屋とかテレアポとか、所謂フリーターというやつになりましてフラフラしていました。その後バイト先で知り合った親切なおじさまにイラストの会社を紹介していただき、そこから10年くらいは会社は転々としながらデザインの仕事を続けていました。

30すぎくらいで、デスクワークが嫌になり、あっさりデザインの仕事は辞めて、当時結婚前の旦那のいる京都に移住。タイやラオスに行ったりしました。

帰ってきてからは1年くらい無職…さすがによろしくないと思った私は某アジア雑貨屋に勤務。そこもあまり続かず、その後友人に誘われて行った使い捨て時代を考える会というNPOで槌田 劭さんと出会い(ターニングポイントその1)環境問題へと関心が移り、仕事を迷って行き着いたのがアウトドア衣料メーカーのパタゴニア

ここでは、様々な経験をさせていただきました。環境問題へのアクションや、効果的な伝え方、そしてオーガニックマーケットの定期開催。そして今までの会社と違い、どんどん自分の意見を言うこと。

そんなパタゴニアに在籍しながら、友人に誘われて奈良の自然農の茶農家さんに出会います。(ターニングポイントその2)そこでお茶のおもしろさに気づきます。

その頃京都の野草料理を伝える会にも定期的に参加していて、食べれる野草は全部お茶になるよと聞きます。料理はアク抜きとか色々あって続かなかった私ですが💦野草茶作りにハマります。

時を同じくして奈良に移住した友人が、地域で昔から作られていたというはーばん(春の番茶)を再現する、というので、耕作放棄された茶畑を借りて開墾し、地域のお年寄りに作り方を倣ってはーばん作りを始めます。

3年くらい経った頃、はーばんを商品化しようと思う、と友人。その時野草も混ぜたのも作ろう!と提案されます。

こんなに経歴散らかして、とりあえず興味あることはやってみる精神な私ですが、根底に常にある自信のなさ。自分でなにか始める、ということにいつもそれが邪魔をしていました。

やらない言い訳、できない言い訳を考えて、自分自身をも無理矢理納得させる癖。

友人はそれをよくわかっていて、今回もまた自信のなさから色々言い訳する私に、

そうやっていっつも言い訳してやらないでしょ!

と一喝。

とりあえずできる範囲でやってみようよ。

と。この友人の一言は本当に響いて、今でも言い訳が顔を出すと思い出しています。(ターニングポイントその3)

そして、はーばんと野草はーばんを商品化。

やれば、出来た…!

この経験は今までの何より衝撃的で、今までいろんなことから逃げていた私を反省すると共に、もう逃げない!と心に誓ったのでした。

 

とっても長くなりました…砂子原まで辿り着けず、次の記事に繋がります。。

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台湾茶に詳しい方に試飲していただきました

clubhouseで出会った笑美さんにやぶきたと在来の発酵茶(和紅茶)を試飲していただきました◎

笑美さんは、過去台湾に留学もされていて、台湾茶中国茶への造詣も深い方。

なんと好きが高じて最近静岡へ移住して自分でもお茶作りを始められました(もちろん作るのは日本品種での台湾茶中国茶!)。

そんな笑美さんが、最近手摘み手揉みで作られた紅茶と是非交換しよう!となり、私の作った砂子原のやぶきたの和紅茶と、家の在来の木で作った和紅茶を少し送らせて頂きました。

私が先日作った白茶のことで質問したところ、同じところで引っかかっている!となり、話そう話そう!と言って、本日砂子原の茶刈りが雨で中断、となったタイミングでオンラインでお話することに^_^

その時、私の届いたお茶を飲んでみる!ということになり、ドキドキの試飲会となりました。

 

まずはやぶきた。

茶葉がめちゃめちゃキレイ!と仰って頂き✨

日月潭紅茶(紅玉)に近い!というお言葉まで…!私が飲んだことない、ということで、なんと、笑美さんの作ったお茶と共に貴重な日月潭紅茶を少し送ってくださると…!

本物を知っていると今後の役に立つ。と。

ありがたいー!

続いて在来。風味はものすごく変わるというわけではないけど、こちらの方が味がよいとの評価。

そう!私もそう思うのです!

香りはやぶきた、味は在来。私の感覚で思っていたことと同じで、ほっ◎

在来は味に奥行きがある、と仰っていただけました。

そしてなんと2杯とも茶柱が立つという奇跡(笑)

水色は在来がオレンジがかって、より紅茶の色。

中国茶台湾茶に造詣の深い方に試飲していただくということが今までなかったため、ずっとどうなんだろう…と自信もなく、これでいいのかなぁと思いながらだったので、かなり自信に繋がりました!

もちろん、まだまだきっと香りの引き出し方とか、やりようがあるんだろうと思います。今後も精進です。

笑美さんも、やぶきたと在来を今やられていて、メジャー品種でやぶきたと言うと正直お茶好きな方はみんなあぁやぶきたね、と言われてしまう品種ですが、笑美さんも私もやぶきたのポテンシャルの高さは凄いと思っていて、そんな話で盛り上がったり、在来のこと、かなりマニアックな話から、占いの話まで(笑)幅広い話で盛り上がりました。

感覚の近い人って少し話しただけでも(皆まで言わずとも)通じるというか、そういうのもあり、もうそれはそれは楽しい時間となりました♪

萎凋時間とかお互い色々シェアして、私もまた色々実験してみよう!と思ったのでした。

本当にありがとうございました^_^

 

そんな発酵茶、今年も少量ですが、夏頃には販売しようと思います。


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実験

発酵茶を作る傍ら、密かに白茶を作ってみた。


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これが…!

超絶にいい香り。

特にやぶきた。

見た目はそんなに美しくなりませんでしたが、とにかくすごい香り。

 

昨夜興奮しました。

今度身近な誰かに試飲してもらおうと思っています。