これまでのこと〜砂子原〜その2
前回の続きです。
当時京都の住宅街に住んでいた私。
野草を探すのに一苦労でした。奈良で採取したり、野草料理教室で行った場所に採りに行ったり。とにかく集めるのがとても大変でした。
その頃から実家のある島根に行くのはどうかな…という考えが。
しかし、ずっと関西圏の都会暮らしの旦那がなかなか田舎暮らしにうんとは言ってくれず…。
環境問題への関心から、食べ物へと関心が濃厚(もちろん1番はお茶)になっていた私は農産物の流通などのことも知りたい、という気持ちもあり、パタゴニアと掛け持ちで坂ノ途中で働くことに。
100年続く農業を、を掲げたこの会社、美味しい野菜を扱っているのはもちろんですが、なにより社風がとてもよかった。とても居心地のいい、本当に働いている人たちが人間的にも、そしてイキイキしていてとてもよい会社でした◎
社長の小野さんがこれまたキレ者。年下だけど、ほんとすごい人です…!若い子の多い会社でしたが、それぞれが新しいことにもチャレンジできる社風で、いろんな提案があったり実践したり、とにかくおもしろい会社でした。
1年という短い間だったので、私は特になにか出来たわけではないのですが、この会社で働けたことは本当によかったなぁと思います。
そんなこんなで、その間も旦那を説得し、最終結構強引に移住を決めます(笑)。
出身は出雲。当初は出雲で考えていました。が、雲南市の方と出会います。私のやりたいことであれば2年間の助成金が使える、という話もあり、雲南市の移住体験プログラムに申し込みます。
同じ島根、しかもお隣の市、ですが高校まで島根という私は雲南市に行ったことがありませんでした。
実家は出雲の街中。野草採取がすぐ出来る、という環境ではありませんでした。比べて雲南市。野草の宝庫!
そして、お茶が作りたいという私を市役所の職員さんが、砂子原茶業組合へと連れて行ってくれたのです。(やっと出てきました…笑)
なかなか古い茶工場、でもなんだかいいなと思いました。
そして連れて行かれた茶畑。とにかく広い!(5ha)
ここは除草剤も撒いとらんけん、と砂子原の渡部さん。
なんと…!私そういうところ探してたんです!と食い気味に。
よければまた来たい、というようなことを言ったと思います。
最初は1人で小さい茶畑を借りてやろうか、なんて思いもあったのですが、1人で…というのは奈良の茶園などでの経験でなかなか大変だなぁという思いもあり、砂子原は昔は人もたくさんいたけれど、今は高齢化もして人も少ないというお話も伺い、それから京都に帰っても砂子原のことが気になっていました。
実はもう一つお茶屋さんに連れて行っていただいて、そこは色々と新しいことにも挑戦されていて、勉強になるなと思ったのですが、なんだかあのほっとする空間だったり、渡部さんとお話しした感じだったり、京都に戻ってからも砂子原で一緒にお茶作り出来ないかなぁとずっとぼんやり思っていました。
移住や助成金のことがトントン拍子で決まり、雲南市に住むことになりました。
そして、砂子原を紹介してくれた市役所の職員さんに、砂子原で手伝いたい旨を相談します。
すると、渡部さんも気にされてた、とのこと…!
というわけで、新茶の季節からお手伝いさせていただくことになったのです。
長い…!すみません。
もう少し続きます^_^
続きはまた後日。